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防火訓練 [その他]

報告がずいぶん遅くなりましたが・・・

去る1月26日、柏原羽曳野藤井寺消防組合の方にお越しいただき、 

防火訓練がおこなわれました。

この日は「文化財防火デー」 。

昭和24年の法隆寺焼損が1月26日であったことに基づき、

1年のうちで最も火災が発生しやすい時季に、文化財愛護と防火意識を高めることを目的に制定された日です。 

邸内の防火設備の点検や、消火器の使い方を確認しました。

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スプリンクラーが作動するというハプニングもありました。

消火水が降り注ぎ、築山に虹が! 

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セミナー打ち合わせで堺へ [活動報告]

2月1日、2月21日(土)のセミナーの打合せのため、堺市文化財課の小林初惠先生を訪ねて堺市立町家歴史館山口家住宅へ伺いました。

堺市 山口家住宅DSC_0301.JPG 山口家住宅 

はじめに小林先生に山口家住宅をご案内いただいた後、今回のセミナーについてどのように進めるかの意見交換をしました。

特に山口家住宅が町家歴史館という公共の施設として誕生した経緯やそのコンセプト、また様々な催しをする中で地域の各団体との協力関係など、保存会の活動を考えていく上で貴重なお話を伺うことができました。

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21日のセミナー当日にはそれらについて具体的なお話をしていただきます。

さらにセミナー後半は吉村家住宅に移り、現場を見ながら古民家の活用について考えたいと思います。

皆さまのご参加お待ちしております。


冬の公開をおこないました。 [活動報告]

寒さに身の縮むような今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

1月16、17日の2日間、吉村家住宅では冬の公開をおこないました。 

菅原哲夫さんによる朗読会と、吉永喜一さんによる古民家模型作品展も同時開催。

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菅原さんによる「岩手方言による宮沢賢治作品朗読」には40名の方々が参加。

岩手県の自然や文化の話を交えて、牧歌「種山が原」「座敷童子の話」など朗読を披露。

最後の「永訣の朝」「雨ニモマケズ」は圧巻!心にずっしり、方言のすごさを実感しました。

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吉永さんの「吉村家住宅1/60ミニチュア」は、主屋だけでなく、長屋門に三方の土塀、前庭も石畳まで再現。 

そんな素晴らしいミニチュアを、このたび当保存会に寄贈されました。 

贈呈式では、庭に松のミニチュアを植樹・・・。作者の茶目っ気全開!

このミニチュアは資料室(納屋)に展示中、ケースを作らなきゃと思案しています。 

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見学者のみなさんにはぜんざいを振る舞いました。 あたたまっていただけたでしょうか?

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縁側に展示された吉永さんの作品を囲んで、ニッコリ笑顔の菅原さんと吉永さん。

素敵な時間をありがとうございました。 


冬の公開のお知らせ [お知らせ]

今年も残すところ10日あまりとなりました。

いかがお過ごしでしょうか・・・?

年内の保存会の活動は、会員の皆様への保存会だより発送を残すのみとなりました。

年が明けると「吉村家住宅 冬の公開」をおこないます。

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1月16(土)、17日(日)の2日間。 

河内長野市在住の古民家模型作家 吉永喜一さんのミニ作品展(16・17日)や、

菅原哲夫さんの岩手方言による宮沢賢治作品の朗読会(17日)をおこないます。

吉永さんには、当会へ吉村家住宅の模型を寄贈していただくことになっており、

この機会に贈呈式とトークイベント(17日)も予定しています。

寒いからと言って家に閉じこもらず、気軽に遊びにいらしてください。

みなさまのご参加をお待ちしております! 

 


第2回吉村家住宅セミナーを開催しました [活動報告]

11月15日、第2回吉村家住宅セミナーを開催しました。 

今回の講師は、田中敏雄先生(大阪芸術大学名誉教授)。 

吉村邸に残る絵画資料について、詳しく解説していただきました。 

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まず、吉村家住宅の北にある「ふれあいの里島泉集会所」にて講義、

その後、現地へ移動して、田中先生から実物を前にした細かい解説をお聞きしました。

その様子をいくつかご紹介します。 

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奥座敷の壁貼付は、山水や建物が描かれていますが、全体として余白を多くとる構成です。

こうした特徴は、江戸時代でも中期より少し前までに見られるそうです。 

田中先生は「雲谷派」と呼ばれる流派との関係が濃厚であることを指摘されていました。

※雲谷派・・・安土桃山時代に雲谷等顔が始めた漢画系の一派で、雪舟正系を標榜。江戸時代を通じて長州藩(毛利家)に仕えた。(「広辞苑」より) 

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こちらは収集した扇面を屏風にした扇面貼交屏風について解説されているところです。

扇面のなかには、江戸後期の戯作者である山東京伝(1761~1816)や、

酒井抱一の弟子である山田抱玉(生没年不詳)の作品も。

扇面画に扇の骨の筋が残っているので、もともとは実用品だったようです。 

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普段は格納されていて見ることの出来ない掛け軸も数点見学できました。

特に、狩野探雪の筆による嵐山の桜の図は、「宝永六年(1709年)」の年号と、

秋元家拝領品である旨の箱書きを持つ貴重なものです。 

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皆さんの視線の先にあるのは、草花図衝立。 

やや退色、色落ちは見られますが、金地に極彩色の華やかさは琳派風。 

作者はわかりませんが、田中先生は俵屋宗達スタイルを踏襲していると仰っていました。

吉村家住宅には、他にもいろいろな絵画資料が残されています。

興味をお持ちになった方は、吉村家住宅の公開時にぜひお越し下さい。

次回セミナーは2016年(平成28)2月21日(日)、

堺市山口家住宅の保存活用に携わる、堺市文化財課の小林初恵氏をお招きします。

吉村家住宅の保存活用のあり方のヒントが見つかるかもしれません。

1月16、17日には吉村家住宅 冬の公開もおこないます。 

詳細は後日あらためてお知らせしますね! 

 


第2回 吉村家住宅セミナー開催のお知らせ [お知らせ]

さまざまな角度から吉村家住宅を学び、深く知っていただく機会を作ろうと企画した「吉村家住宅セミナー」。

来る11月15日(日)、第2回目のセミナーを開催します(詳細下記)。

今回は大阪芸術大学名誉教授の田中敏雄先生をお招きして、

吉村邸に残る絵画、特に障壁画を中心とした内容でお話をうかがう予定です。

吉村家住宅の公開時にお越しいただいたことのある方は、

奥座敷の襖絵や、扇面画の貼交屏風などが置かれているのを目にされたことがあるかと思います。

そうした絵画資料について、いつ頃描かれたものなのか?どういった系統の絵師によるものなのか?

等々、詳しいお話を聞くことが出来るかと思います。

現在、世間で注目を集める「琳派」のような派手さは無いですが、

吉村邸に残る絵画資料を、じっくり見つめ直す機会になれば・・・と思います。

興味のある方はぜひご参加ください。お待ちしております!

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第2回 吉村家住宅セミナー

「吉村邸の絵画-障壁画-」  田中敏雄氏(大阪芸術大学名誉教授)

場所:ふれあいの里島泉集会所にて講義の後、吉村家住宅へ移動して現地見学と質疑応答

時間:13:30~15:30 ※受付はふれあいの里島泉集会所にて13:00から開始 

参加費:(一般)500円、(吉村家住宅保存会会員)250円 ※資料代含む

申込方法:メールかはがきで、お名前、住所、電話番号を明記の上、下記の宛先までお申し込み下さい。

       メールの方→k.hosomi.11373@onyx.ocn.ne.jp

       はがきの方→〒583-0876大阪府羽曳野市伊賀5-6-38

                羽曳野市立緑と市民の協働ふれあいプラザ内 吉村家住宅保存会 セミナー係 

 

ふれあいの里島泉集会所(吉村家住宅の北側、徒歩すぐの場所です)

 

 


秋の公開をおこないました [活動報告]

毎年恒例、吉村家住宅秋の公開を、10月11日(日)におこないました。

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三連休の真ん中という日程でしたが、たくさんの方にご訪問いただき、

保存会スタッフ一同、喜んでいます。

午後は、公開に合わせて升井勝之さんによるオルガンコンサートを開催しました。

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今回のコンサートは、升井さんが当会の幹事、里井百合子さんの大学の同期、

というご縁で実現したのですが、他にも何人か同級生の方が駆け付けて、プチ同窓会のようでしたよ。 

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前半はクラッシック、洋楽を中心に、休憩を挟んで後半は日本の曲を中心に。

プログラムにはよく知られた歌謡曲も含まれており、お客さまの中には口ずさみながら聞いておられる方もちらほら。 

最初は升井さんも少々緊張気味だったそうですが、気持ちよく演奏されているご様子でしたよ。

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司会の建石芳子さんも、オルガンに関する豆知識などもまじえながらの曲紹介で、コンサートに花を添えてくださいました。

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最後は升井さんの演奏で、参加者全員で「埴生の宿」を合唱しました。

吉村邸で、それぞれに生まれ育った我が家に想いを馳せる・・・そんな時間になったのではないでしょうか。 

コンサートの後は、余韻に浸りながら住宅内をご覧いただきました。

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来年1月には冬の公開をおこないます。

同時開催イベントなども追ってお知らせいたします。またお会いしましょう! 

 


近づく秋の公開日 [お知らせ]

秋のさわやかな風が心地よい今日この頃。

お出かけにも最適の季節となりました。 

三連休が近づいてきましたが、予定は決まっていますか?

吉村家住宅の秋の公開は10月11日(日)です。

公開に合わせて、升井勝之さんによるオルガンコンサートもおこないます。

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升井さんは、大阪府立河南高校の社会科教師、

大阪府立高校教職員組合および日本高等学校教職員組合の役員として勤務されました。

退職後に電子オルガンを学び、各地でコンサート活動を展開されているそうです。 

どんなコンサートになるのか、私たちも楽しみです。

通りすがり、突然の参加でもOKですので、お気軽にご参加下さい。

お待ちしています。 

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【吉村家住宅 秋の公開】

時間:10:00~12:00、13:00~16:00 

見学料:500円 ※吉村家住宅保存会会員は250円

【升井勝之さんによるオルガンコンサート】

時間:13:30~14:45

曲目:アヴェ・マリア、見上げてごらん夜の星を、川の流れのように ほか 

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第1回 吉村家住宅セミナー [活動報告]

「吉村家住宅についていろんな角度から学び、深く知るための機会を作りたい」

ということで、当保存会ではセミナーを企画しました。

去る8月30日(日)、その第1回目を開催。

大阪芸術大学の山形政昭先生に「吉村家住宅の見どころ」というテーマで

吉村家住宅の概要や特徴的なデザインについて話していただきました。 

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途中で、ご当主が解説に加わる場面も。 

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奥座敷では、畳に座り込んで山形先生の話をお聞きしました。 

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今回は、エコプラザはにふ(羽曳野市立緑と市民の協働ふれあいプラザ)にて講義の後、

吉村家住宅へ戻って現地見学と質疑応答、という形式でおこないました。

会場の移動に少々時間を取ってしまいましたが、参加者の方々のご協力もあり、

無事に第1回が終了できて保存会スタッフ一同、安堵しています。 

今回の反省、改善点は、今後のセミナーに生かして行きたいと思います。 

第2回は11月15日(日)、大阪芸術大学名誉教授の田中敏雄先生をお招きし、 

吉村家住宅の襖絵や絵画資料などについて解説していただく予定です。 

関心のある方はぜひご参加ください!


学生さんたちと古文書整理! [活動報告]

8月9日(日)は、月に一度の古文書整理の日でしたが、

今回はいつもと違い、大阪大谷大学歴史文化学科の古文書研修の一環でもありました。

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研修には十数名の学生が参加。

古文書を中性紙の古文書箱への入れ替えや、文書番号を記入するラベルの作成、古文書へのラベルの貼付などの作業を行なっていただきました。

作業後には、みんないっしょに冷えたスイカをいただきましたよ。

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この日も大阪は猛暑日で首にタオルをかけながらの作業でしたが、

休憩時には主屋内を興味深く見学したり、学生の皆さんにとって良い思い出になったことでしょう。


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