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昔のカレンダー? [建物について]

突然ですが、「西向く士(にしむくさむらい)」という言葉をご存知ですか?

1年のうち、2月・4月・6月・9月・11月は、小の月(1ヶ月が28日あるいは30日)、

1月・3月・5月・7月・8月・10月・12月は、大の月(1ヶ月が31日)と言いますが、

西向く士(にしむくさむらい)とは小の月のことを指している言葉なのです。

11は漢字で「十一」、これを縦に書くと「士」=「さむらい」となりますね。

二(に)四(し)六(む)九(く)十一(さむらい)、というわけです。

さて、吉村家住宅には、月の大小を知るための円形の板が、長押に釘で打ち付けてあるのです。

 DSCN6494.JPG

板には行書体の文字が描かれているのですが、

角度によって「大」にも「小」にも見える文字なんです。

この円板を回転させることで、大の月か小の月かを示すわけですね。

来月は春の一般公開をおこないます(4月11日・12日)。

ご見学の際は、”昔のカレンダー”がどこにあるのか、ぜひ探してみてください!

 

 


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