第3回吉村家住宅セミナーを開催しました [活動報告]
2月21日(日)、第3回吉村家住宅セミナーを開催しました。
今回は、堺市文化財課の小林初恵先生をお招きし、
「重要文化財山口家住宅の保存活用について」というテーマでお話しいただきました。
山口家住宅は、平成19年に堺市に譲渡され、現在は「堺市立町家歴史館」として公開されています。
個人が所有する吉村家住宅とはさまざまな面で状況は異なり、
保存、活用のあり方は同じように進められない部分もありますが、
地元ボランティアさんや伝統産業事業主さんとの協力などは、当保存会としてもぜひ参考にしたい点です。
また、建物の保存活用は所有者だけ、行政だけでは成立しない、近隣や周囲の方々の協力があってこそ成り立つものである、
という小林先生の言葉には、まったくその通りだと思いました。
集会所での講義の後は、いつものように吉村家住宅へ移動して質疑応答の時間を設けました。
ここでも古民家の保護、活用についていくつか意見が交わされましたが、
「どのように次の世代へ繋げていくのか」が常に考慮されるべきで、
そのためにも、いろいろな人びとが関われる仕組み作り、新しい仲間作りが大切なのではないか、
という小林先生のお話に、大きく頷きました。
(小林先生を囲んで当主と保存会顧問のお二人)
防火訓練 [その他]
報告がずいぶん遅くなりましたが・・・
去る1月26日、柏原羽曳野藤井寺消防組合の方にお越しいただき、
防火訓練がおこなわれました。
この日は「文化財防火デー」 。
昭和24年の法隆寺焼損が1月26日であったことに基づき、
1年のうちで最も火災が発生しやすい時季に、文化財愛護と防火意識を高めることを目的に制定された日です。
邸内の防火設備の点検や、消火器の使い方を確認しました。
スプリンクラーが作動するというハプニングもありました。
消火水が降り注ぎ、築山に虹が!
セミナー打ち合わせで堺へ [活動報告]
2月1日、2月21日(土)のセミナーの打合せのため、堺市文化財課の小林初惠先生を訪ねて堺市立町家歴史館山口家住宅へ伺いました。
はじめに小林先生に山口家住宅をご案内いただいた後、今回のセミナーについてどのように進めるかの意見交換をしました。
特に山口家住宅が町家歴史館という公共の施設として誕生した経緯やそのコンセプト、また様々な催しをする中で地域の各団体との協力関係など、保存会の活動を考えていく上で貴重なお話を伺うことができました。
21日のセミナー当日にはそれらについて具体的なお話をしていただきます。
さらにセミナー後半は吉村家住宅に移り、現場を見ながら古民家の活用について考えたいと思います。
皆さまのご参加お待ちしております。