昔のカレンダー? [建物について]
突然ですが、「西向く士(にしむくさむらい)」という言葉をご存知ですか?
1年のうち、2月・4月・6月・9月・11月は、小の月(1ヶ月が28日あるいは30日)、
1月・3月・5月・7月・8月・10月・12月は、大の月(1ヶ月が31日)と言いますが、
西向く士(にしむくさむらい)とは小の月のことを指している言葉なのです。
11は漢字で「十一」、これを縦に書くと「士」=「さむらい」となりますね。
二(に)四(し)六(む)九(く)十一(さむらい)、というわけです。
さて、吉村家住宅には、月の大小を知るための円形の板が、長押に釘で打ち付けてあるのです。
板には行書体の文字が描かれているのですが、
角度によって「大」にも「小」にも見える文字なんです。
この円板を回転させることで、大の月か小の月かを示すわけですね。
来月は春の一般公開をおこないます(4月11日・12日)。
ご見学の際は、”昔のカレンダー”がどこにあるのか、ぜひ探してみてください!
2015-03-08 01:45